Ultima of Saga Logo

□ 騎士団 □

■ ブリタニアの騎士団

ブリタニアには大きく分けて『聖騎士団』『徳の騎士団』に分けられる。

そして『徳の騎士団』を分別すると、以下のようになる。
まずは八徳を信奉する『秩序の騎士団』、そしてロードブラックソーンによる『混沌の騎士団』の二つだ。

また、これら二つの騎士団は共通して三つの騎士団に分けられる。
『神殿騎士団』『救護騎士団』『護国騎士団』である。
この三つを『修道騎士団』と呼び、これに対して『黒修道騎士団』、別称『黒騎士団』が存在する。

騎士の誓いは男性を対象としていたため、女性用に儲けられた『薔薇騎士団』もある。
こちらも職分は『修道騎士団』に同じく。

□ 聖騎士団(パラディンオーダー)

トリンシックに結成されたパラディンたちの騎士団。
ブリタニア国軍とは独立した存在で、現行は有志によるボランティアに近い。
パラディンは大いなる八つの職業の一つで名誉の徳を守護する役目を担う。
またパラディンは優秀な魔法戦士でもある。

彼らのもっぱらの仕事はトリンシックの警護だが、要請があれば名誉の下、ブリタニアのために戦うこともある。
オークスレイヤーとも呼ばれ、これまでもオーク族とは熾烈な戦いを繰り広げてきた。
現在は石の城壁に囲まれるトリンシックも、以前は木の柵でしかなかった。
その中で幾度となくトリンシックは蹂躙され、蓄えや金品とともに、命の息吹は摘み取られていった。

現在トリンシックに祭られる英雄サー・ジェイフェスは、子供時代のその略奪がトラウマとなり、騎士団長になった後、幾度かの遠征を行った。
そして最後の大遠征の折、多くのパラディンとともに帰らぬ人と果てる。
なお、ブラックソーン卿はこの行為――他種族を蹂躙し、最終的に自滅した――を、最も愚かな行為の一つだと公言している。

□ 秩序の騎士団(ヴァーチャーガード)

ロードブリティッシュが設立した騎士団で『シルバーサーペント騎士団』とも呼ばれる。
もともとブリタニアの正規国軍としてシルバーサーペント騎士団は存在した。
しかし、徳の騎士団の設立の折、これを解散、編入させた形となる。
秩序の騎士団はシルバーサーペントの紋章を使用したため、それがシルバーサーペント騎士団とも呼ばれる所以になった。

八徳を信奉し、ブリタニアを護る為、非常に熱心な仕事をする。
しかし許容や容認という言葉を廃する徹底した仕事振りに閉口する者も少なくない。
ブラックソーン卿をはじめ、穏健派の反感すら招いている。

□ 混沌の騎士団(ケイオスガード)

ブラックソーン卿が秩序の騎士団に対抗して設立した騎士団。
旧シルバーサーペント騎士団の編入者も少なくない。
彼らは黒地に赤く縁取られた十字架を紋章としている。

「善悪については自分で判断を下す」という信念の下にブリタニアを護るのが彼らの軍務である。
彼らは個人や自由意志を最大限尊重し、犯罪すら容認することもあった。
(もちろん、決して犯罪を助長したりはしていない)
また秩序の騎士団とは敵対しており、自らの信念のために戦い続ける。

□ 神殿騎士団(テンプルナイト)

彼らの軍務は主に神殿の警護にある。
ブリタニア各地には霊性を除いた徳の神殿と、混沌の神殿とがあり、神殿によっては非常に危険な場所にさえ存在している。
神殿を警護するとともに、巡礼者の安全を保障することも彼らの仕事の一つとなっている。

□ 救護騎士団(ホスピタルナイト)

彼らも実力を持った騎士たちで構成されているものの、もっぱら建設的な仕事に励む。
有事の際の傷病者の救助、救援が最たる軍務である。

□ 護国騎士団(チュートンナイト)

三大騎士団の内、最も力を持っている、というより危険な任務を行っているのが彼らだ。
また、その名称も中世最強の聖騎士団から由来すると云う。

犯罪者の追及、処罰をはじめ、各都市の警護など、最も戦闘的な立場をとる。
しかし、最も華やかな仕事は侵入するモンスターへの対処であり、いつも喝采の的になっている
逆を言えば、最も任期を全うできないのも彼らではある。

□ 黒修道騎士団(デルヴィッシュ)

またの名を『黒騎士団』という。
彼らは混沌の騎士の一派であり、秩序の勢力との抗争の中で体得した『聖戦』を理解するものたちだ。
しかし、その理解も主に『小ジハード』であり、彼は特に戦闘に秀でている。
黒衣をまとい鬼神のごとく戦うその姿は、見る者を恐怖に陥れた。

□ 薔薇騎士団(ロサオルデン)

女性用に設立した騎士団で機能そのものは異としない。
しかし各騎士の呼称は若干華やかなようだ。

『白薔薇騎士(ロサギガンティア)』は神殿騎士に同じく。
『赤薔薇騎士(ロサキネンシス)』は救護騎士に同じく。
『黄薔薇騎士(ロサフェティダ)』は護国騎士に同じ。

■ 戒律

騎士には厳しい戒律が課せられる。
そして騎士の剣はその戒律の具現した証として立てた。

基本的には『貞潔』『清貧』『服従』の理念からなる。
騎士は世俗的な交わりを絶ち、常に高潔で在らねばならない。
女性との接触も禁じられ、故に女性は騎士になることが出来なかった。
騎士は富を集めることを許されず、得た財産は騎士団に奉納され、貧しいものに分け与えられねばならない。
また驕ることは許されず、常に謙虚な振る舞いが求められた。
騎士は他人のもとに仕えたり、債務を作ることはできない。
騎士は彼らの指導者に対してのみ忠誠を誓わねばならない。

これらを不履行にしたものは即刻、その資格を剥奪された。
徳の騎士は各々の紋章を刻んだ盾を愛用するものが多いが、資格の剥奪と同時にその盾は爆発する。
……という噂が真しなやかに流されたが、結局、盾の爆発疑惑は気の利いたジョークだったようだ。

上記の三原則は非常に厳しい生活のガイドラインとなった。
その反面、騎士は事実上の私設軍隊でもあり、課税の一切は免除された。
また、指導者の同意なくして犯罪の告発を受けることもなかった。
もちろん指導者とはブリティッシュ王及び、ブラックソーン卿である。

その他、戒律以外にも多くの規範が存在する。
そんな中、彼らは『古き誓い』と言うものを好み、大事にする。
これは、太古の騎士たちの心得であって、現状の規範ではない。

■ 古き誓い

A knight is Sworn to Valor.
(騎士は勇敢に努め)

His Heart Knows only Virtue.
(その心は美徳のみを知る)

His Blade Defends the Helpless.
(その剣は弱きもの護り)

His Might Upholds the Weak.
(その力は弱きものを扶く)

His Word Speaks only Truth.
(その言葉は真実のみを紡ぎ)

His Wrath Undoes the Wicked.
(その怒りは悪を滅ぼす)