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□ 魔法について □

■ 魔法に関する序文

あなたも魔法を学ぶことを強く望んでいることでしょう。
そして、私たちの門を叩く他の多くの学徒たちと同じよう、全てのことを一度に得ようとする。
制御する力を理解するよりも先に、今すぐにでもその深遠を覗きまいと切望している。

それもよいかも知れない。
何故なら今、目の前でその秘密を垣間見せれば、君からの執拗な質問に苦しむこともないでしょう。
それでも忠告だけはしておきます。
これらの秘密を知ったところで、君は魔法の存在が信じられるだけのこと、そして自分のわずな可能性に胸を躍らせるだけ。

魔法とは単に論法を覚えるだけの事ではない、戦士が自らの戦いの中でその力を体現してゆくのと同じ。
自ら発見なくして、その習得はあり得ない。
これから伝える呪文をあなたの呪文書に書き写したところで、使えるようにならなければ、その意味もない。
呪文を掛けるには、まずマナと呼ばれる力を具象化するため、一種の詠唱儀礼を学ばなければならないでしょう。
魔法を使うには、詠唱、呪文書、そして相応の力が必要です。

――ブリタニア魔法学会より、未来の生徒たちへ

■ 魔法の力

魔法は、習得するのが非常に困難な技術であり、相応の理由をもっています。
何故なら、この世界において、魔法はもっとも強力な武器ですが、素晴らしい恩恵をもたらすことも出来ます。
魔法は非常に建設的な使い方――明かりを灯したり、怪我を治したり!――も出来きるのです。
それ故、魔法の恩恵受ける方々は、くれぐれも十分な思慮と注意を持って然るべき――これが最も習得の困難な理由なのです。

■ 力の言葉(Words of Power)

呪文の詠唱は特定の音節で魔力を拘束する事から始まります。
力の言葉は古代言語(グリフ)の音節であり、エーテルをエネルギーとして拘束、開放する役目を持ちます。
これら各音節を正しく理解し、詠唱する呪文の性質をより深く理解することが肝要です。

現在伝えられているはアルファベットに合わせ 26 音節ですが、過去そのグリフの数は 700 を越えていたと云われます。
残念な事に、とある魔法が始まりのソーサリアを滅ぼし、その折に殆ど失われましたらしいのです。
やがて興る古代ソーサリアが滅びた理由も、この魔法がゾーリニアを通じて伝えられたためと云われています。

■ 補足・ゾーリニア

ゾーリナイト次元に存在すると云われるウィスプたちの故郷。

ウィスプは鬼火ともよばれる無害なクリーチャーで、スピリットウッドによく出没する。
生態は謎に包まれるが、高度なコミュニケーションネットワークを持っているらしい。
すべてのウィスプは高次元で意識を共有しており、神智学者には神と同格と言い出す者まで居る。

彼らは様々な知識を有するが、独特な発声を行い、それは非常に難解である。
ムーングロウの動物研究家ヨリック氏が解明に努めるも、成果は未だ無い。
ヨリック氏の主張するところ、ウィスプがソーサリア語を話すのを待つ事が一番有望だそうだ。
実際のところ、記録の断片によれば、滅びの魔法に関しては、明らかにソーサリア語で伝えられたらしい。

■ 魔法の系統

現在、魔法系統は7種類に分けられている。

まずはブリタニア魔法学会がまとめたサークル魔法ことサーマタジー。
火の魔神パイロスの恩恵を享けた破壊の魔法ソーサリー。
水の魔神ハイドロスの恩恵を享けた破壊の魔法テンペスタリー。
風の魔神ストラトスの恩恵を享けた癒しの魔法シーアルジー。
土の魔神リソスの恩恵を享けた死の魔法ネクロマンシー。

アイテムなどに魔力を付加するエンチャント魔法。
ルーンに本来の魔力を持たせるルーンキャスト。

■ サーマタジー

サーマタジーは多くの魔法使いがまず最初に修めるべき魔法です。
この魔法は攻撃魔法に加え、召還魔法、補助魔法と基本的なものが揃っているからです。
また四元の魔法は邪悪な物と認知され、よって善良な魔法使いはサーマタジーを好みます。

高位の魔法使いは精霊を呼び出す個も可能で、さらには『死』や『破壊』そのものを呼び出せると云われています。

■ ソーサリー

ソーサリーはソーサラー(ソーサレス)と呼ばれる魔法使い達が行使します。
火の魔神パイロスの加護を享けた者はさらに強力な魔法を操れるといわれ、魔神すら召還できるらしいのです。
火の魔法は破壊や攻撃に優れる魔法で、多くのモンスターたちも使用してきます。
攻撃魔法としては最も有名な魔法でしょう。

■ テンペスタリー

テンペスタリーはテンペスタラーと呼ばれる者たちが行使します。
テンペスタリーの魔法の歴史は浅く、ごく最近に成立しました。
それはもともとこの魔法が水の魔神ハイドロスと交わった者のみに発現する力だったからです。
ハイドロスの血脈は、力の言葉やマナに頼ること無く、己の魔力のみで魔法を自在に操ることが出来ました。
しかし、その魔法を解明し、特定の詠唱で同等の力を引き出せることを学んだ魔法使いが在り、彼が新たな魔法として体系化しました。
それからは多くの魔法使い達が積極的にこの魔法の秘密の解明に挑み、現在に至ります。

またハイドロスの加護を受けることで本来の力を発揮させることが可能になります。
水の魔法は破壊的なエネルギーを操る最も危険な魔法です。
エネルギーそのものを形に変え、破壊をもたらす事さえ出来るといいます。

■ シーアルジー

シーアルジーはシーアルジスト達が行使する魔法です。
この魔法は幻惑や回復、防御、移動などの総合的な補助魔法体系です。
その性質上、ヒーラーや聖職者達にも好まれています。
本質的には邪悪ですが、絶大な恩恵をもたらしているのも事実です。

風の魔神ストラトスの加護を享けた者は死者すら復活させる事が可能です。
また、他の魔法を打ち消したり、使用者に打ち戻したりと使い方によっては非常に強力です。

■ ネクロマンシー

ネクロマンシーはネクロマンサーたちが行使します。
この魔法は大地の力を自在に操ることが可能です。
地、毒、死などを司り、破滅的な魔法を多く含む系統です。
主に広範囲にわたる魔法を得意とします。

土の魔神リソスの加護を享けた者は、遥か天空に浮かぶ星を落とし、地に眠る者を使役することが可能だといわれます。
その代償は、死後リソスにアンデッドとして仕えるとも云われていますが定かではありません。

■ エンチャント/ルーンキャスティング

職人の中には特定の魔力を埋め込んだり、ルーン文字を刻み込むことで武具を強化できるといいます。
職人から職人へと口伝で伝わり、未だ体系化しておらず、詳細は不明です。
しかし、冒険者の大いなる援けとなることは疑いようがありません。

■ 魔法の種類

魔法には各々の系統間にも共通する、種類という概念があります。
一般的な魔法がインスタント・マジック。
召還魔法がサモン・マジック。
戦闘開始時に発動するイミディエイト・マジック。
カウンター系が属するインタラプト・マジック。
付加系の魔法が属するエンチャント・マジック。
このうち特定のイミディエイト・マジックは一時的なエンチャント・マジックとも言えます。

さらにファストエフェクト、スペルチェインという特殊な概念があります。

インタラプト・マジックですが、これは特定の魔法を打ち消す効果を持ちます。
相手の召還魔法を妨害したり、魔法そのものを無効にします。
この時の特殊な概念がファストエフェクトです。
たとえば既に相手が召還魔法を成功させた場合、本来は召還が行われるはずです。
しかし、インタラプト・マジックはファストエフェクトという特殊な効果を発揮します。
それは先に成功した相手の魔法よりも先に効果を及ぼします、それがファストエフェクトの効果です。
結果的に相手の召還魔法はインタラプト(割り込む)され、失敗に至るのです。

また、インタラプト・マジックにインタラプトの効果を及ぼすことは出来ません。
特定の魔法→インタラプト、という連鎖が成立するためです。
これがスペルチェイン効果です。
(処理が大変だからとも言います…・・・)

■ 力の言葉の意味

An 打ち消す
Bet
Corp
Des 下げる
Ex 自由
Flam
Grav
Hur
In 作る
Jux 危険、害、罠
Kal 召還、呼ぶ
Lor
Mani 生命、回復
Nox
Ort 魔法
Por 動かす
Quas
Rel 変化
Sanct 守る
Tym
Uus 上げる
Vas
Wis 知る、知性
Xen 生物
Ylem
Zu 眠り