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□ 世界観 □

■ はじめに

新たな Ultima of Saga として、世界観はウルティマに準じています。
しかし、独自の解釈やその他多くの雑多な世界観をも内包します。
それらは今後、イベントなどで垣間見えるかもしれません。

■ 世界

ソーサリア世界の大陸がブリタニア大陸に変貌した後の世界です。
混乱にさらされたソーサリア世界は、幾度かの天変地異や地殻変動の末、ランド・オブ・ロードブリティッシュを除き壊滅しました。
その後、ロードブリティッシュは各々の小国家に呼びかけ、統一国家ブリタニアの旗を掲げます。

ただし、国家の樹立に際しては、多大な犠牲をはじめ、諍いや対立も絶えませんでした。
ブリタニア北部の『血塗れの平原』は、最も凄惨な傷跡とも云われています。

■ 政治形態

統一国家と変貌を遂げた世界の現在の政治形態は、最も優れると言われる君主政治です。
正確には制限君主制(立憲君主制)であり、八つの街の代表からなる評議会が存在します。
またロードブラックソーンは評議会の代表であり、有事の際は摂政として国を治めることもありました。

■ 歪の始まり

ソーサリア世界が滅びの道を歩みだしたのは、一人の魔法使いによるものでした。
過去、邪悪な魔法使いは、その際限の無い欲望を満たすため、世界と一体になることを望みます。
その宝珠――レガシィ――はそれを実現する以上の力を秘めていました。
魔法使いは宝珠の内に世界を繋ぎ止め、さらに自身と一体化させようと画策します。
そして、仕上げの段になったその時――

終に彼は正義を志す異世界の勇者に倒されてしまいます。
さらにその勇者は宝珠に囚われた世界を救うため、宝珠を破壊し、その頚木から世界を解き放ちました。

――いや、解き放とうとしたのです。
しかし砕かれて尚、宝珠は囚われた世界を手放すことに、よしとしませんでした。

それが大小様々なソーサリアを生み出しました。
宝珠の欠片の数だけソーサリア世界を取り巻く多次元宇宙が生まれたのです。
しかしそれらは非常に不安定なだけでなく、歪のうちに歪をつくり、世界を崩壊に向かわせました。
さらには多くの邪悪を作り上げ、または呼び寄せます。

■ 神

ソーサリアの多次元宇宙には数々の神が存在しえます。
しかし彼らは日和見主義を決め込んでいるようです。
ただし、一人だけ、時空を支配する『タイムロード』だけは、この事態の収拾に奔放しました。
(神と言うよりはアバタールに近い存在ですが……)
彼によれば、ソーサリア宇宙に端を発する混乱は、延いては全宇宙に深刻な影響を及ぼしかねない状態のようです。

■ 古代文明

ソーサリア世界には古代文明として『超古代サーペント文明』が知られています。
しかし、その痕跡は微々たる物であり、その血脈も知れていません。
また古代ソーサリア人とも接点が無いと言われています。

対して古代ソーサリア人は、彼のローマにガリアを放逐されたケルトの末に端を発するとも。
さらにはトロイを放逐された父神ゼウスの末だとも云われます。
(ただし、ヨーロッパ人の殆ど全てが”ゼウスの胤”を主張しています……)
またウェールズのケルト人や、さらにはアングロ・サクソン人がその後のソーサリアを形成したとも云います。
ウェールズのストーンヘンジがソーサリアの入り口だと言う話もありますが、何れも確証はありません。

余談ですが、ケルト系の住民が魔法使いの祖であり、ヨーロッパ世界におけるサクソン人とは立場が逆転しているようです。

■ エーテル

ソーサリアには”エーテル”という物質が豊富に存在します。
これが、この世界を魔法世界へと変貌させた最も大きな原因、要因といわれます。

エーテルとは第五の元素であり、『火』『水』『地』『気』の四大元素を統合し、支配します。
四大元素が何か作用を起こしたり、物質を形作る時、エーテルがそれを扶ける等、多大な影響を及ぼすのです。

また修行を積んだ魔法使いたちは、エーテルを純粋なエネルギーとして体内に取り込み、必要に際して取り出しました。
これをマナと呼び、魔法を操る大いなる助けとしたのです。

■ 属性

四大元素に対応し、四つの属性が存在します。
『火』『水』『土』『風』がこれに当たります。
そして、その四大元素を統合した属性が『闇』の属性です。
さらにその『闇』に相反する属性が『光』の属性です。

ただし、このうち『光』に関してのみ、はっきりと分かっていません。
最も危険であり、最も邪悪であるとも伝えられているようです。

■ 四柱の邪神

四大属性には、それを支配する最高位の魔神が存在します。
”邪神”と称されていますが、神の眷属では無いようです。
ただし、人間の遠く及ばぬ強大な力を持ちます。
デーモンロードか、それを超えた存在とも云われますが定かではありません。
一説によれば、創造神の直接的な眷属とも伝えられるようです。
何れにしろ、古代ソーサリア文明が途絶え、多くの伝承は失われて久しくあります。

その庇護を受けたものは、その強大な力の一部を行使できます。
彼らは独自の魔法体系を持ち合わせているからです。
しかも、彼らはそれを独占するような事はありません。

四柱とは『火の魔神パイロス』『水の魔神ハイドロス』『土の魔神リソス』『風の魔神ストラトス』です。
中でも風の魔神は”癒し”を司るので非常に人気を博しています。

■ 太古の蛇神

ソーサリアの世界を支えているのは『均衡』を司るグレートアースサーペントと云われています。
またオーダーサーペントとケイオスサーペントという一組の眷属が傍らに座します。
彼らは『秩序』と『混沌』を司ります。

■ 大陸

現在は唯一――物理的に――存続した大陸によって形成されています。
それがランド・オブ・ロードブリティッシュこと、ブリタニア大陸です。

以下に、世界地図を示します。
まず最たる注意点は方位でしょう。
通常地図は上部を北部としますが、以下の地図は右上が北(↑が北西)になります。
黒文字は主な街の名称、赤字はダンジョンの名称、♀は神殿、青い円はムーンゲートです。

ブリタニア世界地図

■ ムーンゲート

高度な空間制御魔法の産物で、任意の地点を結ぶ門として使用されています。
月齢の影響を深く受け、そのゲートの起源は邪悪な魔女によるものです。

ムーンゲートは他の次元の扉を開くことさえあり、最も優れたものは四次元的な移動をも可能にします。
ただし、その制御は非常に難しく、一般的には実用に耐えません。
またそれ自体が不安定なため、大きな事故にもなりかねないと言うことです。

類似したものにストーンゲートの存在が挙げられます。

この空間制御魔法は邪悪な魔法使いモンデインの弟子、愛人であるミナクス(Minax the Enchantress)が創り上げた物です。
彼女のオリジナルは時空をも支配し、異なる世界、異なる場所、異なる時代への扉を完全に制御したと云います。
現在はミナクスの破滅によってオリジナルは永久に失われました。
この点において、異世界の勇者は魔法使い評議会から最大限の非難を受けることになります。